水洗トイレ節水方法 風呂の残り湯活用 ”踏むんだジョー” その2
風呂の残り湯を活用したトイレ節水器具
「踏むんだジョー」
の製作方法について。
前回の書き込みの写真を見て、DIYの得意な方なら、それだけで十分に作れると思うが、一応製作方法を。
まずは、準備するもの。
1)ポリタンク
2)ポリタンク用のキャップ
(ポリタンクの付属品でもOK)
3)塩ビのパイプ
4)塩ビパイプ用のジョイント
5)ポリタンク用のノズル
(ポリタンクの付属品でもOK)
6)ビニールホース 1m程度
7)足踏みポンプ
(最近は100円ショップにもある)
次に加工。
1)空気入れ口側
ポリタンクの蓋の真ん中に穴をあける。
ドリルで下穴をあけ、テーパリーマなどで広げる。
テーパリーマが無い時は、根性でヤスリがけして広げる。
その穴に、足踏みポンプのノズルを差し込む。
間違っても、足踏みポンプの空気取り入れ側を入れないこと。
そして、接着剤などで固定する。
空気が漏れないように、内側も外側も2重、3重に固める。
出来れば、柔軟性のある接着剤、例えば、耐水のコーキング剤や、セメダインスーパーXなどが望ましい。
2)吐出側の蓋加工−1
ポリタンクの蓋に穴をあける。
ただ穴をあけるだけではなく、塩ビパイプのジョイントが入るように加工する。
パイプのジョイントとは、写真のようなもの。
ジョイントには、ネジが切ってあるので、ポリタンクの蓋を、挟むように固定出来る。
で、蓋の加工なのだが、ここはエンジニアの職権乱用をして、高価な加工機を使った。
会社にある、卓上型精密加工機 高島産業(株)製のマルチプロ。
詳細は、下記URLを参照いただきたい。
http://www.takashima.co.jp/kouki4-9.htm
簡単に言えば、机の上に置ける、XYZ+加工軸のNC(数値制御)加工機。
こんな、ポリタンクの蓋の加工などに使うにはもったいない。
何しろ、ミクロン精度で加工できるのだから・・・。
普段は、ステンレス、チタンなどの難削材の加工から、セラミックの研削加工、などを行い、自分自身の研究・開発用の部品を作っている。
もちろん、社内の加工部署に依頼したり、協力工場に依頼する事も多いが、とにかく使いやすい加工機なので、自分で作ってしまう事も多い。
重旋削用のスピンドルから、高速研削用のスピンドルまで交換可能だし、精度は良いし、小型なので、実験室に置けるし、我々のような研究開発部隊には最適。
無論、能力があるので、量産現場に置いてもGood。コンパクトなので、従来の機械のスペースに2台以上設置できるし、ライン編成もしやすい。
まあ、それはともかく、こんな感じで加工。
本当に、あっと言う間に加工できる。
加工できたら、前述の通り、ジョイントで挟んで固定。
私の場合、空気漏れを予防するため、固定する時にゴムパッキンを挟んだ。
無い場合は、やはりきっちりと、接着剤などでシールすること。
さらに、この蓋に、塩ビパイプを接続する。
蓋の内側、つまりタンク内に入るパイプは、タンクの底からわずかに隙間があく程度の長さに設定。
蓋の外側、つまり、タンクの外側に出るパイプは、ロータンクの高さに合わせて設定する。
そして、塩ビ用の接着剤を用いて、キチンと接着する。
そして、塩ビパイプの先端に、ノズルを付ける。
ノズルサイズに合わせて、シールテープを巻いたり、接着剤でシールしたり、とにかく、サイズを合わせる。
そして、ノズルの先端に、ビニールホースを付ける。
これで、吐出側が完成。
後は、それぞれを組み立てるのみ。
完成形はこんな感じ。
ちょっと、省略した工程もあるけど、おおむねこんな感じ。
みなさんもどうぞ。